せいあん!

西安が大好き、特に大唐西市周辺に異常な愛情を捧げるブログです。

西北工業大学主催:「一帯一路」文化遺産国際合作聯盟設立大会及び第一回学術シンポジウム+「520」って何?

2019年5月22日(水曜日)、快晴☀。

昨日、今日、西安の空は真っ青!

とってもいいお天気です。\(^o^)/

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☝、左は登校時、右は昼の下校時の青空。

 

☟校内の木々は、強い日差しを浴びてキラキラ輝いています!(*^-^*)

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夕方17時半でも、34度と暑いですが、湿度10%のおかげで、北向きで日が差し込まない私の部屋は暑くありません。(^^)v

長袖を着ていてもへっちゃら。(笑)

こんな気持ちいいお天気が長続きしますように!!!(*^▽^*)

 

目次

 

 

【520】

今回は出だしに、今週月曜日にWeChatでよく目にした「520」という3ケタの数字について、ご紹介したいと思います。(*^^*)

今週月曜が5月20日だったので、「520」というのは私にも理解できるんです。

でも、この「520」って、いったい何を意味するのでしょう?

気になったので「百度百科」で検索してみました。☟

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毎年5月20日と21日は、「网络情人节(ネットワーク・バレンタインデー)」なんだそうです。

ネット上の日⇔中辞書でも検索できました。

この記念日は、歌手範暁萱の≪数字恋愛≫の歌詞で「520」が「我愛你」に例えられたこと、ミュージシャン呉玉龍のネットワークソングでの「我愛你」と「网络情人」の深い関係に由来する。その後、「521」も次第に恋人たちから「願う・愛している」の意味を与えられた。「ネットワーク・バレンタインデー」は「結婚吉日」・「告白デー」・「甘えデー」・「求愛節」とも呼ばれる。

「520(521)1314」は「我爱你(我愿意)一生一世」となり、「一生涯あなたを愛する(一生涯一緒にいたい)」という意味になり、この記念日での典型的な数字語録なんだそうです。

ネット上の若者用語。

私、全然知りませんでした。(^^;

中国では、2月14日のバレンタインデー以外に、陰暦7月7日の七夕は以前から「中国のバレンタインデー」と言われています。

中国では、一年に何回もバレンタインデーがやってくるようです。(笑)

 

 

【「一帯一路」文化遺産国際合作聯盟設立大会及び第一回学術シンポジウム】 

では、本題に入ります!\(^o^)/

先々週末の5月11日・12日(土・日曜日)、西北工業大学主催で『「一帯一路」文化遺産国際合作聯盟設立大会及び第一回学術シンポジウム』が開催されました。

事前に「初日11日の午前中に行われる設立大会と学術シンポジウムに、留学生も参加可能」と、学校から通知あり。

理系の西北工業大学と「文化遺産」の関係に興味が湧いて、私も参加を申し込みました。

 

当日、学校手配のマイクロバスに乗って、会場であるシャングリラホテルへ。 

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玄関を入って正面、2階へ上がる階段があり、その横に受け付けの案内がありました。

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会場入り口に設置された看板。

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入り口手前、受付けの様子。

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私たちは来賓ではないので、参加者名簿に記載された自分の名前の横に、サインして終わり。(笑)

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会場内には、各種メディアも入っていました。

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国際シンポジウムなので、同時通訳が準備されていました。

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用意されていたのは、中国語・英語・ロシア語の3チャンネルです。

 

【設立大会】 

西北工業大学学長のご挨拶。

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陝西省教育庁の副庁長のご挨拶もありました。

 

続いて、聯盟メンバー組織のカザフスタン国家博物館館長のご挨拶。
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この時、初めて同時通訳のためのイヤホンを使用。

中国語で話されている時は、イヤホンをスマホの収音部分に引っ付けて、録音に利用しました。(*^-^*)

 

そして、西北工業大学副学長とアゼルバイジャン国家歴史博物館副館長による、「聯盟宣言」の読み上げ。

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聯盟設立式典の後、記念撮影。

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これで、午前中の第一幕、設立大会は終了です。

 

15分間の休憩。

受付け前に、ケーキやサンドイッチ、コーヒーなどが用意されていました。

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シャングリラホテルのケーキ、美味しくいただきました。(*^-^*)

 

【シンポジウム】

【講演:中国国家博物館研究員 鉄付徳博士】

シンポジウム、スタート!\(^^)/

司会進行が、西北工業大学文化遺産研究院副院長に交代。

お一人目の講演者は、中国国家博物館研究員の鉄付徳氏。

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鉄付徳氏は、中国国家博物館研究員以外に、博士、中国文物保護技術協会副理事長・西北大学特任教授・西北工業大学教授の肩書をお持ちです。

以下、講演の内容の一部、私の理解できた部分です。(^^;

 

歴史・芸術・科学技術は文物にとっての三大価値であり、それを個別に考えることはできない。

コリン・レンフルー著作の『考古学―理論・方法・実践』で語られているのは考古学であるが、全編を通じ、考古学・文物保護領域における科学技術の応用についても触れられている。

人文文化と科学文化の間には、通常あまり交わりがないが、諸学提携を行うことで、学科の進歩と発展の可能性が高くなる。

技術の異なる二つの学科が、互いに交わる分野で促進しあうことにより、一つの学科で新しい学術成果が生まれる。

 

【諸学提携思想に基づく文物博物館業務フロー】

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文物博物館では何を行っているか:考古・発掘→保存・保管→ 保護・修復→陳列・展覧

キーワード:認知・保護・利用・普及

具体的な業務内容が、PPT に記載されています。

探査の仕方:

伝統的な洛陽鏟(Luoyang shovel )から、リモートセンシング物理探査・空中探査・水中探査等。

数日前の戻って来られた、「南海Ⅰ号」水中探査現場の様子をご紹介。

 

2004年、新疆の実地調査隊と共に砂漠へ分け入った際の体験も、一部ご紹介くださいました。

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日本語表記の地図に、中国語の遺跡名(ダンダンウイリク遺跡・楼蘭遺跡・ニヤ遺跡等)が追記されています。(笑)

地図左上の写真は、鉄付徳博士ご本人のもの。

調査団は隊員19人に対し、駱駝50頭、更に各駱駝を引く現地のウィグル人で構成。

この調査団には、日本人の僧侶・小島康誉氏が参加されていました。

小島康誉氏が中国、特に新疆の文化遺産保護事業に関心を持たれた経緯等をご紹介。

他にも、名前は上げられませんでしたが、佛教大学の教授も参加されていました。

 

19人いる隊員はみなGPSを持っていたけれど、現地に着くとGPSが使えなかったそうです。

しかし、ウィグル族の案内人は経験と砂漠の地形を観察し、案内してくれたとのこと。

「你们的GPS不行~(あなたたちの、GPS、使えな~い)」とウィグル族の少し訛った北京語を真似て面白おかしく、でも案内人の能力の高さに驚いたと話してくださいました。

案内人の能力と言えば、彼らにはテントがなく、砂漠の中で寝ていたのを見たことから、砂漠への適応能力が高いとも紹介されていました。

隊員は、夜はテントの中で、マイナス40度にも耐えられる寝袋を使用したとのこと。

修復されたダンダンウイリク遺跡の壁画が、日本へ出展された時の写真や、砂漠でドローンを使用して調査した際の写真もありました。

 

 小島康誉氏とはどんな方なのか、検索してみました。

新疆維吾爾自治区人民政府顧問、烏魯木斉(ウルムチ)栄誉市民、新疆大学名誉教授、清華大学客員研究員、中国歴史文化遺産保護網理事長、中日・日中共同尼雅、丹丹烏里克遺跡学術考察日本側隊長等」の肩書をお持ちなんだそうです!!! 

2018年6月20日、「人民網日本語版」に掲載された記事には、以下のような言葉がありました。

「新疆に貢献できるよう、今後もいささか微力を尽くす決意。そして、将来は、遺骨をタクラマカン砂漠に埋めてほしい」

この言葉は、☟のURLで読むことができます。

新疆を第二の故郷とし、改革開放以降の発展を見てきた僧侶・小島康誉氏--pekinshuho

念仏の道一歩一歩

参考にさせていただき、ありがとうございます。m(__)m

 

 

考古現場におけるインテリジェント探査システムについても、ご紹介がありました。

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写真のような装置で、西安長安県にある墓地に対し、深さ20メートルの探査を行ったそうです。

探査試験を行った際、この設備に問題が発生し、鉄付徳博士ともうお一人楊博士が、危険を承知で盗掘穴からお墓の中に入られました。

結果、楊博士は翌日、全身に発疹ができ、鉄付徳博士は足に瘤ができたそうです。

こうした事態をさけるためにも、先進的な設備が必要になるんですね。

 

文化遺産に与える悪影響についても、お話がありました。

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全体を通じ、諸学提携、西北工業大学が持つ優れた技術を応用することが必要だと強調されていました。

 

 続いて、ウクライナ国家歴史博物館館長のご挨拶。

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【講演:西北工業大学文化遺産研究院 董文強院長】

そして、午前の部のラスト!

西北工業大学文化遺産研究院、董文強院長の講演です。 

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講演の内容は三部構成と、最初に紹介がありました。

第一部、第二部は、海外からの来賓、初めて西安に来られた中国国内の聯盟加盟組織の方々に対する、西安と西北工業大学の紹介。

第三部は「文化遺産学」に関する今後の方向性です。

 

西安紹介の写真は、撮っていません。(笑)

第二部、西北工業大学の紹介については、PPTをほぼ全部写しました。(^-^)V

理系の西北工業大学は、これら技術の応用で文化遺産の研究に参与できるんですね!

 

【航空技術の応用 リモートセンシング考古学】

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【海洋エンジニアリングの応用 水中考古学】

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【材料科学とエンジニアリングの応用 材料学と考古学研究】

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以下は、材料科学とエンジニアリングの応用に関する研究内容です。

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左上:新疆哈密巴里坤西沟遺跡1号墓出土、戦国から前漢早期の金銀器製造技術の研究

左下:実験室による考古研究例ーー揚州隋煬帝蕭皇后冠の現場保護

右上:唐代シルク文物装飾「撚金(銀)線」生産技術と劣化の仕組みの研究。

右下:西安昆侖公司隋唐墓(M2)出土冠装飾パーツ予備検査と分析

 

左下の研究例については、WeChatの西北工業大学公式アカウントに掲載されていた写真をご覧ください。☟(^_^)/

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【萧后冠出土实物与复制品】

目前我国考古发现的等级最高、保存最完整的礼冠——萧后冠原物与复制物。隋炀帝萧后冠实验室考古与保护项目由我校教授杨军昌主持。

 

【蕭皇后冠出土実物と複製品】(参考訳)

現在、中国考古学界で発見されている等級が最も高く、保存状態が最も完璧な冠——蕭皇后冠のオリジナルと複製品。隋煬帝蕭后冠実験室考古と保護プロジェクトは西北工業大学の楊軍昌教授が指揮を執っている。

 

【機械エンジニアリングと工業設計の応用 甘粛馬家塬墓葬復元考古発掘】

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WeChatの西北工業大学公式アカウントに掲載されていた、デジタル復元された写真をご覧ください。☟

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我校参与复原堪称中国古代第一豪车的——西戎义渠“豪车”

我校余隋怀教授带领团队承担车辆的数字化复原与结构力学分析,充分利用西工大的工业设计与工程技术优势,实现了设计的价值和技术与文化的再生。

 

西北工業大学、中国古代で最も高級な馬車と称するに足る西戎義渠の「高級車」の復元に参与(参考翻訳)

西北工業大学の余隋懐教授がチームを率い、車輛のデジタル化による復元と構造力学の分析を担当。西北工業大学の工業設計とエンジニアリング技術の優位性を十分に活用し、設計の価値と技術・文化の再生を実現した。

 

【情報技術とビッグデータの応用 文化遺産ビッグデータ処理プラットフォーム】 

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【人文科学と社会科学の研究 紅色文化遺産の保護】

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紅色文化遺産とは、中国共産党設立から解放直前までの28年間の歴史を指すと、PPTで紹介されています。

中国らしい研究対象ですね。

以上、第二部の内容の概要でした。(*^-^*)

 

ここから、第三部が始まります。

文化遺産研究院】

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西北工業大学創立70年に亘る長年の蓄積に基づき、2017年、西北工業大学と陝西省文物局は共同で西北工業大学文化遺産研究院を設立、文化遺産領域の科学研究・人材育成・社会サービス・国際協力及び文化の伝承に従事し、中国的特色を備えた文化遺産保護システムの構築と「文化遺産学」という新しい諸学提携の創設を発展目標とする。(参考訳)

 

文化遺産学の枠組み】

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文化遺産研究院機構】

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【国際協力と世界へ向けての招聘】

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「一帯一路」文化遺産国際合作聯盟(BRCHGA)の枠組みの下、理事組織と共に二者間及び他者間の国際協力関係を確立し、共同で高級人材(高层次人才:顕著の成績を収めた中国人留学経験者及び海外の科学技術専門家の総称)を育成し、共に「文化遺産学(Cultural Heritage Science)」の構築を探求しましょう。

我々は全世界に向け、専任及び兼任の教育と科学研究に携わる人員を募集します。

様々な文化遺産領域で活躍する人材の加盟を歓迎いたします!(参考訳)

 ☟は、文化遺産研究院の公式サイトです。英語に切り替え出来ます。

文化遗产研究院

 

シンポジウム終了後、会場入り口看板の前で記念撮影。

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以上で、全日程終了!\(^o^)/

遺跡発掘や文物の修復・保存・展示など、関連分野に必要な技術を、研究開発して提供できる。

理系の西北工業大学ならではの役割です。

一緒に参加した若い留学生たちの人生は、これから始まります。

中には、専門分野で文化遺産に関わる人もいるかもしれません。

人生の選択肢は、努力次第でいくらでも増やせます。

この日は、シンポジウムに参加できてうれしかったと同時に、若い彼らをちょっとばかり羨ましく思ってしまいました。(^^;

30年前、こういう機会に恵まれていたら・・・・・・。

私の視野も広がり、今とは違った人生を歩んでいたのかな?

なんて、今更そんなことを考えて意味ないので、今からできることを見つけ、挑戦したいと思います。(笑)

 

 

記念撮影を終えて、シャングリラホテルの1階へ下りると、受付け案内の看板の横に朝はなかった空気汚染度合を表示する掲示板が設置されていました。

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指数は「21」、レベルは「優」。

汚染のレベルは、優(0~50)→良(51~100)→軽度汚染(101~150)→中度汚染(151~200)→重度汚染(201~300)→重大汚染(>300)と悪化していきます。

この日は「優」の中でも指数が半分以下!\(^o^)/

冒頭で、本日の青空写真を載せましたが、あの青さでも、本日は「良」なんです。

5月11日が、どれだけ稀有な空気状態だったか、お察しいただけると思います。(^^;

 

西北工業大学へ戻る途中、バスの中から撮影した風景をご覧ください! 

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バスの窓ガラス越しにもかかわらず、この青さ! ☝☟

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とても気持ちいい1日だったのですが・・・・・・。

 

翌日、突然こんな☟状態に。(゚Д゚;) 

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西安上空でいったい何が起こったんでしょう?(T_T)

WeChatのモーメンツでは、こんな☟比較写真がたくさん出回っていました。

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昨日、今日と二日続けて快晴だった西安

突然、上の写真のようなことにならないよう、明日からも晴れが続きますように!

 

今回は以上です。(*^-^*)