西安今昔③大雁塔・城壁からの風景(1997年~2020年)『せいあん!』最終回
2020年5月10日(日曜日)。
なんと~~~、前回の記事から2ヶ月も過ぎてしまいました。(ーー;)
その間、季節は春から初夏へ。
新型コロナウィルスは日本や全世界でも猛威を振るうようになってしまいました。
外出自粛で、旅行どころではない昨今。
旅行写真貼っての記事は、不適切?
しかも季節外れ・・・・・・。(◞‸◟)
でも、これが2017年8月末から始めた『せいあん!』のラスト記事。
初めて西安に旅行した1997年からの大雁塔・西門・南門周辺の様子を、ブログに残しておきたいんです。
単なる自己満足なのですが・・・・・・。(^^;
今回は本当に景色の変遷を残すのが目的なので、現場の情報も少なければ、コメントも少なくなると思います。
それでも・・・・・・、もし興味を持っていただけたなら、ぜひご一緒に、古今の西安の景色をご覧ください。(*^-^*)
【目次】
【大雁塔】
では、大雁塔周辺を散策に出かけましょう!\(^o^)/
【北広場~大慈恩寺入り口へ】
こちら☟は、昨年夏、完全帰国する直前に大雁塔へ出かけた時のものです。
大雁塔周辺は、この2019年7月の写真をメインに、時々昔の写真を織り交ぜてご紹介していきます!(^^)/
真夏らしい青い空と、雲がとても綺麗!
写真では分かりづらいのですが、この日は空気が澄んでいて、大雁塔の後方、白い雲の下に、南山が薄青く見えていました。
北広場、大雁塔に向かって右側(西側)の通りを、噴水の端に沿って南へ移動。☟
乾ききっていない噴水の水に映り込む、大雁塔や白い雲。
後2ヶ月もすると、この写真を撮ってから丸一年経ちます。
本当はもっと早く、ブログに登場するはずだったのに・・・・・・。
前向きに考えて、この風景、季節をちょっと先取りということで。(^^;
☟、噴水が終わり、大慈恩寺の西壁に沿って南へ向かう途中。
突き当りを右に曲がります。
上の写真の植え込みの一角にあった柘榴。☟
色づくには後もう少し。
☟大慈恩寺の西側の通り。
大雁塔を左手に見上げながら、木陰の下を進みます。
☟、チケット購入!
大人1枚40元でした。
【大慈恩寺境内】
手荷物検査を受け、中に入りました。☟
上の写真の右手に、案内看板があります。☟
☟、正面向かって左手。
☟、正面向かって右手。
☟、前進!\(^o^)/
☟、階段の手前から見上げた大雁塔。
【大雁塔からの景色:南側】
唐突ですが、さっそく塔の上から見た風景スタート!
先ずは南側をご覧ください。(*^-^*)
☟、2019年7月10日撮影。
真っ青な空と白い雲の下、南山がくっきり!\(^o^)/
手前から、大慈恩寺の境内、南広場(中央に三蔵法師の銅像!)、その向こうに大唐不夜城の歩行者天国がまっすぐ伸びています。
遠方に見えているのは高級マンション群。
大慈恩寺の境内と南広場の右手には、2018年12月(だったと思います(^^; )にオープンした「西安大悦城」です。
「西安大悦城」と道路を隔てて南側には、隣接する不夜城の建築物と様式を合わせたウェスティンホテルがあります。
☟、2015年5月24日撮影。
帰任間近だった上司の願い「在任中に、ぜひとも兵馬俑を見に行きたい!」を成就すべく、武漢から上司・同僚数名で遊びに来た時のものです。(*^-^*)
この日は、ちょっと霞んでいますね。
遠方の山並みは見えません。
南広場では催し物が行われていたようで、水色のテントが並んでいます。
南広場右手は「西安大悦城」が建設される前にあった古い建物です。
この日の朝は、この建物の一角にあったスターバックスで朝食を取りました。
道向かいにあるウェスティンホテルは、変わっていません。
南に延びる大唐不夜城、見た感じ、2019年と変わらないようですが・・・・・・。
この当時、全面歩行者天国ではなく、両サイドは車道でした。
2018年の春節期間中に遊びに出かけた時も、車道を通行止めにして、臨時の歩行者天国としていました。
2018年年末に工事をしていたので、その時から全面歩行者天国になったのかも?
☟、2004年5月6日撮影。
その直後の4月末からのGWを利用して、寝台列車に乗って西安まで遊びに来ました。
一つ前の写真とは11年の差があるので、随分景色が違いますね。
南広場は出来上がっていますが、そこから先はこれから開発と言ったところ。
将来、大唐不夜城の歩行者天国となる道が、南へ真っ直ぐ延びているだけ。
2004年から2015年の間、半年間留学していたり、何度か遊びに来たりもしたのですが、大雁塔には上らなかったので、残念ながら比較できる写真がありません。(^^;
☟、1997年6月19日撮影。
大慈恩寺境内の南側ギリギリまで古い建物が迫っています。
南広場はもちろん、南へ延びる道もありません。
二十数年前の、長閑な風景が広がっています。
【大雁塔からの景色:東側】
東側へ移動します!(^^)/
☟、2019年7月10日撮影。
☝、右側中央辺りに大唐芙蓉園にある芙蓉湖の一部が見えています。
後方は、一面に広がる高級住宅街です。
☟、2015年5月24日撮影。
スモッグに日差しが乱反射し、白っぽく光っているみたいです。
見にくいのですが、芙蓉園の芙蓉湖は写っていますヨ。
☟、2004年5月6日撮影。
この時は、芙蓉園の辺りはまだ開発が始まったばかりのようです。
高層ビルもなく、地平線に近い低い位置に、薄っすら山並みが見えますね。
☟、1997年6月19日撮影。
長閑な景色です!
【大雁塔からの景色:北側】
次は、北側へ。(*^▽^*)
☟、2019年7月10日撮影。
噴水が上がっていたら、画面が躍動的になって良かったんですけど。(^^;
ここからよく見える噴水の左側の通りを歩いて、大雁塔までやって来ました。
噴水の向こう、北へ真っ直ぐ延びる道は「雁塔北路」。
「雁塔北路」は城壁の「和平門」まで続き、城内に入ると「和平路」と名を変え、東大街と交わった後は「解放路」となって西安駅まで続きます。
西安市の中心である城内へ向いているので、この方角の開発が一番早かったはずです。
☟、2015年5月24日撮影。
噴水もあるし、噴水周囲の建物も現在とほぼ同じ。
噴水広場の北側に、赤い巨大なクレーンが見えます。
地下鉄工事が始まっていました。
☟、2004年5月6日撮影。
この北広場の噴水、2003年に完成したと「百度百科」にあります。
完成して1年経つか経たないかくらいの時期で、友人がわざわざ噴水が上がる時間を調べて、ここへ連れて来てくれました。(*^-^*)
植え込みに背の高い木がないので、広場がすごく幅広く感じます。
☟、1997年6月19日撮影。
かなり拡大し写しているので、大雁塔足元、現在北広場となっている部分は 写っていません。
「雁塔北路」の南端部分からの写真です。
西安市の中心を臨む方角だけあって、1997年の南・東の写真と比べると都市感が濃厚です。
【大雁塔からの景色:西側】
最後に、西側をどうぞ!(^^)/
☟、2019年7月10日撮影。
大雁塔はかなり南にあるので、この道「雁塔西路」を西に進んでも、留学していた西北工業大学にはたどり着けません。
西北工業大学は、この☝写真だと枠を外れてもっと右の方角でしょうか?
二年間の留学の終わりに、雲一つない真っ青な西空を撮影でき、感無量でした。(*^-^*)
写真の左手に写っているのは、「西安大悦城」です。
☟、2015年5月24日撮影。
「西安大悦城」が建設される前の建物が左手にあります。
☟、2004年5月6日撮影。
アップで写していたので、「雁塔西路」が始まる辺りからしか写っていません。
その分、街の様子が大きく見えます。
クレーン車が設置された状態の高層ビルがたくさんあり、歩道も掘り返されていて、開発真っただ中。
☟、1997年6月19日撮影。
北側に劣らず、都会な感じがしませんか?
緑生い茂る大雁塔足元の向こうに延びる「雁塔西路」、手前の方は屋根(アーケード?)がついているような???
以上、大雁塔から眺めた、東西南北の風景でした。
西安郊外の南側と東側の変化、特に大きかったですね。(*^-^*)
【大慈恩寺境内・南広場・北広場噴水】
☟、大雁塔の塔から下りて、外へ出た場所で撮影。
大慈恩寺の建物の屋根が連なっています。
その建物の間を通って、境内から出るため移動中。☟
出入口まで、後少し。☟
そんな時、東の空をふと見上げたら、月が出ていました。☟
☟、銅像の前に回り込んで、撮影。
背後の雲が、迫力あってイイ感じ。(*^^*)
16時前でも、7月中旬の西安はまだまだ日が高く、不夜城の歩行者天国を散策する人はまばらでした。
暫くエアコンが効いた「西安大悦城」で涼んでから、行動開始。
地下鉄に乗るため、大雁塔を見上げながら北広場へ!
「西安大悦城」の出口から撮ったものです。☝
北広場へ到着すると、音楽に合わせ、噴水ショーがちょうど始まった所でした。☟
月に向かって高々と噴き上げる水柱。☟
飛び散る水飛沫で、虹も発生!
とってもキレイ!\(^o^)/
夏場の西安、空気の澄んだ日も多いんですよ。
本当に、爽やかな一日でした。
【2020年元旦の夜景】
大雁塔周辺のラストは・・・・・・。
2020年元旦に出かけて来た時のものです。
学校の先生お二人、そして空いた時間に漢語クラスにまで聴講に来ていた院生のロシア人の友達と、 「西安大悦城」で食事をした後、「西安大悦城」の屋上へ。
いつも見上げていた大雁塔が、真正面にあります。☟
ここ、絶好の撮影ポイントです!(^_^)v
この階段を下りた所から、階段の上を振り返ると・・・・・・。☟
巨大な月が~~~!(゚д゚)!
なんて・・・・・・、こんな球体が設置されているのです。☟
ここも、記念撮影スポットです。(*^-^*)
☟、「西安大悦城」の入り口の一つ。
この向かい(☝写真だと左手)に、大雁塔の南側に見えたウェスティンホテルがあります。☟
ライトアップすると、とても華やか!\(^o^)/
☟、夜の南広場、ライトアップされた三蔵法師と大雁塔。
不夜城方向は・・・・・・。☟
かなりの人出です。
でも、春節期間、特に最終日の元宵節の夜は、こんなもんじゃありません!
今年は新型コロナウィルスの影響で外出禁止だったので例外ですが、毎年、大変なことになります。
その様子、良かったらこちら☟をご参照ください。(*^-^*)
2019年春節、曲江(大雁塔北広場・南広場、大唐不夜城歩行者天国)の元宵節! - せいあん!
☟、歩行者天国を歩いてみると、まだ2020年春節用の灯籠は準備されていませんでした。
これ☝は、通常モード。
鐘楼や鼓楼のような歴史的木造建造物は、本体に直接照明を設置してはならないことになり、この同時期に私が目にした照明は、以前とは打って変わって薄暗くなっていました。
☝をご参照ください。
でも、観光地として開発された大唐不夜城の建物は、こうした制約を受けないんでしょうね。
春節期間のような特別な展示がなくても、こんなに煌びやか!
北側を振り返ると、大雁塔が見えます。☟
ただただ・・・・・・、眩い。☟
4人で不夜城の歩行者天国を往復し、大慈恩寺の横を通って、噴水のある北広場まで戻って来ました。
このエリアに到着した時は、まだ日が明るかったので目に留まらなかった北広場の灯籠。☟
☟、最後に、後光の射す大雁塔をバックにみんなで記念撮影。
昨年夏の帰国時には、年末年始だけでなく、このGWも中国に行く気満々だったのですが・・・・・・。
海外渡航どころか、国内の県境超えも自粛しないといけない現在、次はいつ、みんなに会えるでしょうか?(◞‸◟)
世界が少しでも早く、安全で、安心して生活できる環境を取り戻せますように!
【城壁(西門から南門へ)】
さて、ここからは、西安の城壁からの風景を見て行きたいと思います。
過去2回、城壁を一周する機会がありました。
でも、西北工業大学に一番近いのが西門だったことから、一番縁があったのはやっぱり西門。
バスや徒歩で、何度西門の下を通ったことか!
西安に初めて旅行に来た1997年に上ったのも西門だったということもあり、西門は私にとって思い入れが特に深い建築物なのです。(*^-^*)
【図①】
☝、赤い矢印のように、2019年12月末に友人と西門から城壁に上り、南門で下りた時の写真をベースに、2019年夏帰国前日、夕日を追い求めて城壁に上がった時の写真と、ちょっと昔の景色をご紹介しますね。\(^o^)/
【西門周辺】
☟、2019年12月29日に撮影した西門です。(^^)/
友人と城内散策をするには絶好のお天気でした。(*^-^*)
柔らかな日差しを浴びる西門。
見ているだけで、私は今でも幸せな気分に浸れます。(笑)
☟、こちらは、2019年7月13日撮影の西門です。
翌日帰国だったので、これが見納め・・・・・・と、両サイドも忘れず撮影。
右側が図の①、左側が図の②です。
真夏なので緑が濃いですね。
☟、夏に撮ったチケット売り場。
年末もここでチケット購入。
余談ですが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、暫く参観停止になっていました。
その後、2月29日に開放され、5月29日までは、ネット予約で無料チケットを取得し、チケットの二次元コードを提示して入城するようです。
この案内が出たばかりの頃、予約できるか試してみたんです。(笑)
すると、当初はパスポートによる身分証明ができず、外国籍の人々は観光案内へ電話するしかありませんでした。
現地にいれば、電話すれば済む話なんですが・・・・・・。
私は中国語に限らず、日本語であっても電話で何か予約したり、購入するのはあまり好きではありません。(◞‸◟)
当時、日本にいる私が城壁に上がる可能性はゼロにもかかわらず、「不便だな~」と落胆したのを覚えています。(笑)
ところが、本日、久しぶりに検索してみると・・・・・・。
今はパスポート申請も用意されているではありませんか!\(^o^)/
一安心です!
☟、昨年末は54元のチケットを購入し、いざ、瓮城内へ!(^^)/
瓮城とは、
『 中国の城郭や関所で、正規の城門外(まれに城門内側)に防御用の城門を二重(もしくは三重以上)にかけた半円形あるいは方形の小堡をいう』
のだそうです。
以下☟、ご参照ください。(*^-^*)
【図①】にも「西門瓮城」と記載されています。
☟、城門を、手を繋いで歩く二人のシルエット。
若いって、いいな~。(笑)
☟、私達も城門を通って中へ。
正面に見えているのは、【図①】Ⓑの箭楼です。
☟、城門の上に建てられた城楼。【図①】Ⓐ
☟、こちら、箭楼の前にあった紹介で、位置関係を確認!
見取り図の左、城外に飛び出している部分にあるのが箭楼。
見取り図の右側が城楼です。
☟、2019年7月に撮影した城楼。
夕日を浴びて、瓦の色がオレンジ色に染まっています。
☟、箭楼に向かって右手にある階段を上がります!(2019年12月)
階段を上がった場所から撮影した城楼。☟(2019年12月)
こちら☟は、2019年7月のもの。
夏らしい雲と、オレンジに染まった屋根の上方に、白い月。
この日は西安最後の日で・・・・・・、こんな綺麗な景色をこれからは思い立ったらすぐに見に来ることはできないんだ・・・・・・と、ちょっと切なくなった風景です。
【図②】
☝、2019年7月は青色の矢印の方向へ、12月はオレンジ色の矢印の方へ移動しました。
☟、12月末、【図②】の①側、瓮城の北西角から西方向を撮影。
①を通って、城内から出て行く車の列が見えます。
☟、城壁の上、箭楼の前から、真正面に臨む城楼。(2019年12月)
こちら☟は、1997年6月に撮影したものです。
この写真も城楼を正面から写していますが、一つ上の写真とは角度が少し異なります。
もう記憶に残っていないのですが、写真の角度から、箭楼の上から撮影したようです。
当時は中に入らせてもらえたんですね。(^_^)v
写真には、今も変わらずその場に立っている槐の木と、「甜水井」が写っています。
☟、どうしても月と一緒に写したくて、角度の都合上、【図②】の青いルートで北側から城楼へ接近。
どう頑張っても、月は小さな点になってしまいました。(T_T)
☟、側面から見た城楼。
写真の色合いを見るだけで、この日、夕刻、日が傾いて少し涼しくなった心地よい西安の風を思い出せます。(*^^*)
☟、城楼から見た箭楼。(2019年7月)
☟、こちらは1997年6月に写した【図②】の①方向。
この写真も箭楼から写したもの。
左下に箭楼の屋根が少し映っています。
瓦の隙間から草が生えて来てる・・・・・・!(笑)
当時はまだ、今ほど観光資源にお金をかけて整備ができなかったんでしょうね。
でも、これはこれで、味わいがあります。(*^-^*)
こちら☟も1997年のもの。
同じく、箭楼の上から写した「西関正街」。
トロリーバス、赤いタクシー、自転車に乗った人々。
年代の近い1999年の初留学を思い出させてくれる、懐かしい風景。
当時、先生方やクラスメイトと一緒に、夜、回民街へ出かけた戻り、タクシーでここを通過しました。
交差点で停車した時、ふと見た街灯の下、黄色っぽい照明に映し出されたモワモワと白く舞い上がる砂埃!
その量の多さに、思わず手で口と鼻を抑え、息を吸うのを我慢しようとしてしまった、思い出深い場所です。(^^;
でも、呼吸せずには生きていられません。(笑)
当然、埃は街灯の下だけで舞っているのではなく、その場を離れたらからと言って改善される訳ではありません。
結局、西北部は乾燥していて埃っぽいのはしかたない!と開き直るしかありませんでした。(笑)
現在は見違えるほど路面が綺麗で、自然現象の黄砂が強風で吹き荒れる時くらいしか、砂埃が舞い上がるようなことはありません。
その代り・・・・・・、PM2.5による汚染が問題になっていますケド。(T_T)
☟、2019年12月末撮影。
少し霞んだ空の下、環城公園の堀に掛かった太鼓橋が見えています。
☟、拡大写真もご覧ください。
なぜ、この太鼓橋にこだわるかと言いますと・・・・・・。
☟、1997年に撮影した写真にも、太鼓橋が写っていたからなんです!\(^o^)/
木の枝が邪魔でよく見えないかも知れませんが、ちゃんとあるんです。(*^-^*)
2017年夏に西安に戻って以降、この公園を散策する時に見ていた橋は真新しく綺麗だったので、私は環城公園を整備した時に造られたものだとばかり思っていました。
整備前の堀は・・・・・・、地元の方の話では、かなり臭かったそうです。
植え込みも手入れされておらず、1999年9月からの最初の留学時、私は一度もこの堀周辺に足を運んだことがありませんでした。(^^;
私の中で、当時の環城公園は荒廃した印象。
堀を渡るために橋があったとしても、もっと実用的な簡易な橋だろうと言う思い込みがあったんだと思います。
なので、昔の写真に今と同じような太鼓橋を見つけて、驚いたし、すごく嬉しかったんです。(*^-^*)
☟、2019年12月末、箭楼の前を通って城楼の南側までやって来ました。
☟は、上の写真の城楼の側にある鐘。(2019年7月)
来歴については、この場では追究しないことにします。(^^;
☟、城楼の上、東側から見た西大街と鐘楼。
木々の陰から、西大街上の地下鉄工事現場がチラッと見えています。
☟、【図②】の②、城内へ入って来る道路です。 (2019年7月)
ここで、やっとイイ感じの夕日を写すことに成功!\(^o^)/
☟、上の写真と同じ場所から撮りました。(2019年12月)
上の2枚の写真、路面がはっきり見えます。
砂埃が端に溜まることもなく、思いの外、キレイでしょう?(^^)v
【西門⇒西南角】
☟、道路の上を通過して一つ目の馬面(敵台)北側から、箭楼・城楼・城壁の側面を。(2019年12月)
道路脇に設置された、駱駝の隊商のモニュメントも写っています。
☟、一つ目の馬面の南側は、こんな感じです。
環城公園の入り口の一つです。
この広場では、いつもどこかのグループが踊っているような。(笑)
では、城壁西南角へ向けて、出発!!!\(^o^)/☟(2019年12月)
☟、こちらは1997年6月。
当時は、城壁上を自由には歩かせてもらえなかったようです。
かすかに記憶に残っているガイドさんの話だと、国際マラソンが開催される時は、この柵が開かれたそうです。
☟、足元の環城公園を眺めながら、南へ!
☝は2019年12月、☟は2019年7月のもの。
☟、延々と続く卓球台。(2019年12月)
城壁が少し右に張り出しているのが見えると思います。
あそこはまだ、西南角ではありません。
西門から歩いて来て何個目かの馬面です。
☟、特に目立つもののない、城壁上の風景。(笑)(2019年12月)
でも、この風景だって大切な思い出。(^^♪
☟、城壁上からの夕日、その2。(2019年7月)
☟、太鼓橋が見えて来ました。(2019年12月)
冬場は、木々の葉が落ちてしまっているので、見やすいですね。
☟、ほぼ真正面からの太鼓橋。(2019年7月)
☟、ここまで、環城公園の方ばかり眺めていたので、視線を城内方向へ向けてみました。(2019年7月)
頭上に白い点のような月が写っています。
夕日を浴びて、建物が赤く染まっています。
☟、西南角が見えて来ました! (2019年7月)
☟、城壁上からの夕日、その3。(2019年7月)
☟、城内側に並ぶアパート。
このくらいの高さだと、エレベーターはないハズ。
古い建物なので、城外に立ち並ぶマンションと比べたら不便な点も多いかも知れません。
でも、「城内に住めるなんて、羨ましいな~」と思いながら眺めました。(笑)
☟、西南角少し手前の城壁内側。
西南角にも城壁へ上がり下りする入り口がありましたが、通常は閉鎖されています。
城内側を写している間にも、夕日は刻々とビルの谷間に沈んでいきます。
急いで環城公園側へ戻ると・・・・・・。
ぎちぎり、セーフ!!!
☟、城壁上からの夕日、その4。(2019年7月)
ちょうどいい感じにビルが途切れていました!\(^o^)/
スモッグに飲み込まれて姿を消すのではなく、まん丸いオレンジ色に輝きながら、完全な円形を保って沈んで行こうとしています!!!
帰国前日、しかもこの日は誕生日。
大好きな西安から、ステキなお別れ&誕生日プレゼントをもらった気がしました。(*^-^*)
☟、西南角の円角台に到着~~~!!!
顔に「Xi’An City Wal」と書かれた、カラフルな兵士がずらり。
端まで行って、城外を見下ろすと・・・・・・。☟(2019年12月)
最後の留学の2年間、何度も足を運んだ懐かしい西南角の景色が!
☟、こちらは2019年7月バージョン。
堀の向こう側から、この場所の写真をどれほど撮影したことか。☟
☝は、2019年3月撮影。
今いるのは、矢印が指している場所です。
他の3つの角は四角く出っ張り、上に楼があります。
円形なのは、ここだけ。(^^)v
【西南角⇒南門】
☟、兵士たちの後ろ姿。(ここから暫く、2019年12月撮影)
☟、西南角の北側は、歩いてやって来た西門方向。
さっきの夕日は、一番手前の旗の柱の側で撮影しました。(*^-^*)
☟、反対側、これから進む南門方向です。
☟、写真中央の丸く突き出した場所が、兵士が並んでいた西南角の角台です。
☟、堀と道路の向かいに、西北大学が見えます。(注:「西北工業大学」ではありません)
☟、南門へと続く城壁と、その途中にある一つ先の馬面。
☟、含光門の手前までやって来ました。
含光門には、唐長安城の考古学界で現存する保存状態が最も良い城門遺跡があります。
こちらに関しては、以前ご紹介したものがあるので、よろしければ☟をご参照ください。(*^-^*)
西安唐皇城壁含光門遺跡博物館と2019年西安城壁灯籠祭り - せいあん!
☟、2019年7月、夕方。西方向をちょっと振り返ると・・・・・・。
夕焼けが大好きな私ですが・・・・・・。
この日ばかりは、暮れゆく西空を見ると寂しさが込み上げて来ました。(T_T)
☟、こちらは、またまた2019年12月。
午後の日差しが明るく、久しぶりに会った友達も一緒。
楽しく前進していると、工事現場がありました。
春節用の灯籠の準備かな?と思ったら・・・・・・。
☟、29~30号馬面の間の修繕工事でした。(笑)
☟、工事区間、こんなにあります。
新型コロナウィルスの影響で観光は一時中止されていたけれど、その間、工事は行われていたのかな?
工事期間は2020年4月30日までとなっていたので、もう完成したのでしょうか???
☟、城内の街並み。
城壁すぐ内側のこの辺りは食事処が並んでいて、食事時には路上駐車場が車で埋まります。
2017年7月に西安に戻ったばかりの頃、大学が夏休みなので学生ビザの申請ができず、武漢で取得した就労ビザで滞在していました。
その頃少しだけ、高級日本料理屋で従業員に日本のマナーを教えるバイトをしたことがあります。
何店舗か訪問したのですが、その内の一店舗がこの辺りにありました。
懐かしい!
ところで、そのバイトの時給は、なんと、1時間30元!!!
当時のレート、1元=16円で、たったの480円!!!(笑)
でも、レストランで働く地元の人達の時給はこのくらい。
バイト内容も簡単だし、こんなもんかな~と思っていたのですが・・・・・・。
ここではなく、南門近くの蟹専門に行った時、たまたま「二人連れで一食に4,000元くらい使ってくれた!」と店長が嬉しそうに話しているのが聞こえて来ました。
日本円にすると、約64,000円!!!
巨大なタラバガニを空輸しているので、高くて当然なのですが・・・・・・。
その時は、さすがに自分のバイト代が哀れに感じました。(笑)
☟、こちらは馬面の修繕工事ではありません。
春節用の灯籠の準備も始まっていました。
☟、南門に近づくにつれ、完成した灯籠が増えて来ます。(*^-^*)
囲いの上からはみ出した部分しか見えなのが残念。
☟、2019年7月、上の写真とほぼ同じ場所の夜景。
【天街】
☟、まっすぐ北に延びる「南広済街」。(2019年12月)
ここは朱雀門の真上に当たります。
突き当りに見えているのは、「北広済街」の入り口にあるかつての「百盛(パークソン)」。
2018年11月22日、パークソンが撤退後、現在は「時代盛典百貨」になっています。
この建物の下を通って、「北広済街」の回民街へ入ります。
☟、2019年7月も、同じ場所を撮影。
回民街の入り口の一つが見えた!と嬉しかったんです。(*^-^*)
☟、ここに、こんな紹介がありました。
久々に、参考として訳してみたいと思います。(*^-^*)
【天街】
唐長安皇城内の承天門街、その旧跡はおよそ現在の朱雀門内にある「大保吉巷と南北広済街」に当たる。この通りは皇城内の中央を南北に走る大通りで、北は宮城の承天門外を横に延びる通りの南まで、南は皇城の朱雀門に達し、通りの幅は百歩、およそ147メートルに及ぶ。皇帝の居住地である太極宮の正門・承天門に直通、「天廷」に直結していることから、「天街」と称される。
☟、地図も紹介されていたので、ご覧ください。
☟、大唐西市博物館で展示されていた、唐代と現代を対比させた地図で、「天街」を確認してみましょう!\(^o^)/
黄色が「天街」、緑の四角は現在の城壁の場所、赤の十字は現在の東西南北の大街、赤点は鐘楼です。
こうしてみると、唐代の東西中心線は、現在より西よりだったんですね。
☟、この辺りから、出来上がった灯籠を見ることができました。
アーチの向こうに、南門が見えています。
☟、工事現場の衝立がなくなったので、城壁の外も見やすくなりました。
【南門周辺】
☟、南門に到着後、箭楼の前を通過してやって来た東側のスペース。
ここにも、西南角にいたのと同じ兵士たちがいます。
☟、その側にあった鐘。
でも、鐘がメインではなく、鐘の後ろから差し込む夕日こそが、この写真の主役なのです。(笑)
☟、箭楼と城楼を繋ぐ東側の城壁上に設置された「祈願灯廊」。
たぶん、去年と同じように願い事を書いた黄色い短冊がつるされるはず。
去年の様子は、既にURLを貼っている『西安唐皇城壁含光門遺跡博物館と2019年西安城壁灯籠祭り』でご紹介しています。
☟、いくら天気が良くても、年末です。
周囲の人はみんな厚手の上着を着こんでいる中、何の撮影なのか分かりませんでしたが、半袖チャイナ服で撮影に臨むモデルさんがいました。
モデルさんって、大変。
☟、箭楼と城楼の間のスペースでは、今年の干支であるネズミの灯籠を建設中でした。
およそ半年ぶりにやって来た西安。
久しぶりに上った城壁で、今回も運よく綺麗な夕日に巡り会えました!\(^o^)/
☟、城楼の横から、東方向を。
東側も、灯籠を造っている最中。
せっかく造っている灯篭ですが、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、春節期間を含めて長期間外出禁止となってしまいました。
毎年、地元の人や観光客でごった返す城壁の灯籠祭り。
今年は準備万端整った直後、参観中止に・・・・・・。
造った人たちも、楽しみにしていた人たちも、そして灯籠たちも、とても残念だったと思います。(T_T)
それでも、参観中止直前や、中止が解かれて人数制限有りでの鑑賞はされたようで、その時の写真をWechatモーメンツからもらったり、友人が直接送って来てくれたりしました。
こうした写真、ブログの最後にまとめて貼らせていただきます。(*^-^*)
☟、南門の外に出ました。
☟、こちらは2019年7月のもの。
この頃はまだ歴史的木造建築物に対するライトアップ規制がありませんでした。
なので、城楼が発光しているみたいに輝いているみたいです。(*^-^*)
【南門城外】
ここからは、南門を城外から見てみたいと思います。\(^o^)/
☟、2000年5月、知り合いの駐在員さんご夫婦が宿泊されていたANAホテル(現在は「西安君楽城堡酒店」)のお部屋から撮影させていただきました。
☟、同じく、ANAホテルから。(2000年7月)
河北省へ転校する夏休み前、手料理をご馳走になりに伺った時に撮影。
最初の西安留学の際、とてもお世話になったご夫婦。
今も、時々奥様と連絡を取らせていただいています。(*^-^*)
☟、南門を西側面から、吊り橋と閘楼。
1999年9月~2000年7月の間にいただいたものです。
☟、2004年5月初め。
吊り橋と閘楼。
☟、2019年7月10日。
この一枚、手前から吊り橋、閘楼、箭楼、城門と、運よく一緒に収まっていました。(*^-^*)
☟、下2枚は、2019年3月に含光門遺跡と2019年の灯籠祭りを紹介した記事にも貼っているのですが、再登場してもらいました。
☝吊り橋と、☟吊り橋から見上げた箭楼。
西門箭楼前に設置されていた紹介(西門の紹介の時に写真を貼っています)によると、南門の箭楼は民国初期、戦火により破壊されたとあります。
その他三つの門の箭楼は、明代に建設された状態が保存されているとのこと。
それじゃあ、今目にすることができる南門の箭楼は何時修復されたのか???
気になってネットで調べてみると、1926年に破壊され、2013年1月から工事が始まり、2014年4月に完成したそうです。
へえ~~~?
と思い、少し上に貼った2000年に撮影した写真を見直してみたら・・・・・・。
ありませんでした~~~~!!!(笑)
2000年当時、南門には上がらなかったし、手前に閘楼があるので、バスで前を通った時も、何か足りないとか感じることもありませんでした。
2011年9月、留学生仲間と一緒に初めて南門に上ったのですが、その時は自転車で城壁を一周するのが目的で、建物はあまり撮影していませんでした。
南門周辺で写していたのは、城楼と箭楼がある建物の間のスペースで兵士がパフォーマンスをしている様子だけ。(T_T)
箭楼がなかった時代を写すチャンスがあったというのに、非常に残念!!!
☟、気を取り直して、2004年5月初めに戻って、南門の南側の様子を。(*^-^*)
南門西側から撮影しました。
南門城外の高層ビル、建設真っただ中!
☟、2019年12月末に なると、建設中だった建物はこんな風に!
どちらの写真にも右端に同じ形をしたアンテナのようなものが見えるので、位置関係が分かりやすいと思います。
☟、南門東側の城壁下を通過する歩道から。
写真ど真ん中の、屋根が中国建築風の建物、あれが2000年に南門の写真を撮った、かつてのANAホテルです。
あそこからなら、南門前広場で国賓を招いてのセレモニーがあっても、上から見下ろせます!
最高のロケーションですよね! !
【2020年灯籠祭り】
ここからは、友達が送って来てくれた2020年春節に準備された灯籠です!\(^o^)/
「祈願灯廊」やっぱり去年と同じようになっていましたネ。
人数制限があるので、写真を撮るには便利かも?
灯籠の周囲に映り込む人影、ほとんどありません。☝☟
だんだん、薄暗くなってきました。
去年の私もそうでしたが、友人、明るいうちに城壁に上がり、日が暮れてライトアップが始まるまで、ずっと城壁上で待機していたそうです。
みんな考えることは同じみたいです。(笑)
☟、そろそろ、日が暮れてきました。
城楼の真北側から撮影した鐘楼。
ここ数年、私が南門に上がった時は、城楼の北側へ入れないようになっていました。
真正面に鐘楼を写したくても、ムリだったんです。
この写真が撮れたなんて、羨ましいな~。
☟、日が暮れて、ライトアップされた灯籠。
せっかく綺麗に造ってもらっているのに、観客が少なくてもったいない気がします。
またいつか、見に行きたいな~。
以上、友人からもらった写真でした。
最後は、西方工業大学の留学生がアップしていた、春節直前、灯籠祭り開催イベントの時の写真です。☟
2019年末、建設中だったネズミ。
参観中止になる前に、お披露目してもらえて良かった。(*^-^*)
ネズミ背後の箭楼のライトアップは、昨年と大差ないかも?
☟、昨年の灯籠祭りの様子です。
比較して見てください。(笑)
春節灯籠祭りのための特別仕様かもしれません。
☟、2019年3月、まだ春節の灯籠が手前に残った西門です。
建物が白く光ってますよね。
こちら☟、2020年1月2日に撮影した西門。
露出の絞り方でかなり暗くなっていますが、それとは別に、城楼本体の照明が屋根の縁取りだけになっているのが分かると思います。
西門ではこのような違いがあるので、南門は灯籠祭りの中心として、特別な計らいがあったのかもと推測しています。
【最後に・・・・・・】
昨年夏に帰国して、もう少しで一年が経とうとしています。
これまで、時間はかかりましたが、西安にいる間に書き終えることができなかったことを、少しずつご紹介して来ました。
そんな「せいあん!」でしたが、今回で、予定していた内容、ついに全て終了できました!
ここまで気長に待ち、拙いブログを読んでくださった皆様、誠にありがとうございました。(*^-^*)
「せいあん!」は2017年7月、私が西安へ戻ってからの2年間をダラダラ遊んで過ごさないように、きちんと記録を残せるようにと思って始めたものです。
途中、西安以外を紹介することも多々あって、ブログの趣旨「西安が大好き、特に大唐西市周辺に異常な愛情を捧げるブログです」から逸脱することもありました。(笑)
でも、それも全て、西安にいたから行けた場所、興味を持てたもの。
私の中では、「西安大好き!」が周囲へと拡大していったような感じです。
このブログを通して、主に歴史に関することですが、色んなことを学べました。
ただ漠然と見聞きしていただけでは記憶に残らないこと、気付けなかったことがたくさんあります。
例えば、南門の箭楼のこととか。(笑)
中国語の資料を調べることで、記憶に残るだけでなく、中国語の読み書きもレベルアップできました。
留学生用のテキストではなく、中国語を母国語とする人々へ発信された情報を読解するのは、いい勉強になりますね。
そのために、授業の休憩時間、先生方には私の質問に答えていただき、とても感謝しています。
ブログを書くためには、まず取材が必要。
もともとStay Homeが日常だった私が、積極的に外へ出るようになり、多くの方々と出会い、今でもWechatを通して交流が続いています。
日本にいても、西安はもとより、カシュガルやトルファン、敦煌の様子が伝わってきます。
本当にありがたいな~と、心から思っています。
ブログを書き続けてきて、良かった!!!!
今は新型コロナウィルスの影響で、いつまた自由に旅行へ出かけられるか分からない状態ですが、いつかまた、懐かし場所、懐かし方々に会うために、旅行に出たいと思います。
それでは、ここまで読み進めてくださって、誠にありがとうございました。<(_ _)>
新型コロナウィルスが少しでも早く終息し、誰もが安心して生活でき、自由に行動できる日々が戻って来ますように!!!